以前、FreeCADバージョン0.21.2でアドオンによるアセンブリ作成について調べた。
今回、バージョン1.0が出たので、使い勝手に違いがないか確認する。
アセンブリワークベンチ
サンプルを準備したので、ダウンロードしてください。
今回は3分クッキング方式でサンプルデータを使います。「開く」からサンプルのstepファイルを読み込みます。この操作は部品をFreeCADで部品を作った後であれば不要です。
読み込んだデータを確認します。ボルト、ワッシャー、穴の開いたブロックが読み込まれていることを確認します。
アセンブリワークベンチを起動します。
ファイルをいったん保存します。
Create Assemblyをクリックします。
コンポーネントを挿入をクリックします。
コンポーネントを挿入のタスクが表示されます。アセンブリに使用するパーツを順番に選択します。この時、最初に選択したパーツについてはアセンブリ拘束の基準となるGround partかを聞かれます。選択したパーツが基準となる部品であればYes、そうでなければNoをクリックしてください。ここではNoをクリックして、後でGround拘束を設定します。
すべてのパーツがinsertedと表示されたのを確認して、OKをクリックします。
アセンブリ用に部品が複製されました。元のパーツは非表示します。
まず、基準となる部品にGroundの拘束を与えます。ここではブロックを選択して、「接地状態の切り替え」をクリックします。
部品に南京錠のアイコンが表示されていればOKです。以降はこの部品を基準として拘束が定義されます。
最初にワッシャーの端面とブロック面を合わせます。Ctrlキーを押しながらブロックの穴の開いた面とワッシャーの面をクリックします。選択した面は青色になります。
次に、「固定ジョイントを作成」をクリックして、ワッシャーとブロックの位置合わせを完了させます。ジョイントによる移動後の状態に問題がなければタスクのOKをクリックします。
次にワッシャーをブロックの穴に軸を合わせます。見た目合っているように見えても微妙にずれている可能性があるのでしっかり拘束します。ワッシャーの内側とブロックの穴の円筒面をCtrlキーを押しながらクリックします。
「円筒ジョイントを作成」クリックして位置を合わせ、タスクのOKをクリックします。
次にボルトを移動させます。軸を合わせてから面を合わせます。この時点でワッシャーの面もfixed Positionがtrueのブロックに紐づけられているので位置合わせの対象として選択できます。
まず軸を合わせます。
軸は合いましたが、ボルトが他の部品に埋まってしまいました。この場合、部品を非表示にして面を選択する方法もありますが、今回はボルトを移動させてから面を選択する方法を取ります。
Assemblyを右クリックしてアクティブなオブジェクトにチェックが入っていることを確認します。
モデルからボルトを探してクリックします。
ボルト上に表示される座標軸の移動したい方向の矢印(ここでは緑の矢印)をドラッグすると位置の移動ができます。
ボルトとワッシャーの間の面が選択できる程度にボルトを動かします。
これで面が選択できるようになったので、ボルトとワッシャーの接触面をCtrlキーを押しながら選択して、「固定ジョイントを作成」をクリックします。
移動後の位置に問題がなければタスクのOKをクリックします。
最後に断面表示を見て、正しく位置を変更できているか確認します。
まとめ
グラフィカルベースの位置決めができることを確認しました。
アドオンインストールの手間もないので簡単に実行できました。